《残り時間と簡単な説明》
去年11月に保護したペッパーちゃん、今年5月にFIPを発症。
検査結果を待たずに日本未承認薬を投薬開始。
半年ほど前に別の猫でもFIP発症し、高額治療薬をクラウドファンディングで助けていただきました。
今回ペッパーちゃんの治療費をクラファンでご協力を仰ぎます。
応援よろしくお願いいたします。
☆彡プロジェクトストーリー☆彡
目次
【自己紹介】
数あるプロジェクトの中から、当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
大阪府枚方市で犬猫の保護活動をしている個人ボランティアの大石と申します。
約10年ほど前から保護活動をしています。
これまでは、主に動物管理センターや警察・繁殖場からの行き場のない犬猫たちの引き取り・保護をしていました。
現在は、病気や介護の必要な犬猫たちの医療費の負担が増していることや、年齢による体力の低下でここ最近は規模を縮小しています。
繁殖場からの犬のレスキューや、依頼があった際や未避妊・未去勢の猫たちを見つけたらTNR(捕獲して避妊・去勢手術を施し元の場所に戻す)する活動だけに限定しています。
ブログ
https://ameblo.jp/prinprin0000
インスタ https://www.instagram.com/yuri_mika1991/
【ペッパーちゃんとの出会い】
もう猫の保護はしない!と決めた矢先2021年11月、1匹の子猫がうちの庭に来るようになりました。
庭に置いていたゴミ袋を荒らしたり、窓越しにうちの猫たちにスリスリしたりする姿を見て、保護はしないという気持ちは飛んでいきました。
お腹すいてるんやろなあ、子猫1匹だけで帰る場所がないのかも、人恋しい・猫恋しいんやろなあ・・・
そんな想いで頭の中がいっぱいになり保護することになりました。ペッパーちゃんと名付けました。
このことは後になって、間違ってたのかもしれないという気持ちに変わっていきましたが・・・
【ペッパーちゃん保護してからの経緯】
保護して2週間は、どんな病気を持ってるやもしれないので、保護活動者はほかの猫たちとは完全隔離をします。
ペッパーちゃんも保護部屋のケージの中で完全隔離生活をしていました。
その間で、各種検査(便・耳ダニ・猫エイズ・猫白血病等)を実施。
心雑音なし。ワクチンも打ちました。
その中でひとつ引っ掛かりました・・・。
院内での簡易キットで猫エイズ陽性・・・。
まだ子猫なので、母親からの移行抗体なのではとのことだったので、もう少し日を置いてからPCR検査を受けることにしました。
そして1か月後にPCR検査。結果は陽性・・・。
猫エイズ確定となりました。
エイズキャリアということで、里親募集は難航。
星の数ほど居る子猫の中で、わざわざエイズキャリアの子猫を選ぶ奇特な人はそうそう居るものではありません。
特別なストーリーを持っている子でもないですし・・・。
【憎むべき不治の病FIP】
ここで、FIPという病気の説明をさせてください。
ー「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とはー
猫伝染性腹膜炎(FIP)は、多くは1歳未満の子猫で発症します。発熱、沈うつ、食欲不振、体重減少、黄疸、腹水でおなかがふくれるなどの症状が起こり、進行が速いと診断後1ヶ月以内で亡くなることも少なくありません。
ー「猫伝染性腹膜炎(FIP)」の原因は?ー
猫伝染性腹膜炎の原因となるのは、「猫伝染性腹膜炎ウイルス」というウイルスで、これは、「猫腸コロナウイルス」が変異を起こして強毒化したものです。
猫伝染性腹膜炎(FIP)の症状はさまざまですが、ウェットタイプとドライタイプの2つに分けられます。どちらのタイプでも元気・食欲の低下、発熱、体重減少は見られるので、これらが持続的に起こる時には、猫伝染性腹膜炎(FIP)を疑う必要があります。また、まれに痙攣発作や知覚過敏、行動異常を示すこともあります。ウェットタイプとドライタイプのどちらのタイプを発症するかは、猫伝染性腹膜炎ウイルスに対する免疫反応の違いが関係していると言われています。また、必ずどちらのタイプだけになるというものではなく、最初はドライタイプだったけれども、途中でウェットタイプにもなるということもあります。
ーウェットタイプー
ウェットタイプは、胸膜や腹膜などの内臓を覆う膜に炎症が起きる「胸膜炎」や「腹膜炎」と、血管炎を特徴とします。これにより、腹水、胸水、心嚢水、陰嚢水が貯留します。胸水の貯留により、呼吸がしにくく苦しくなることがあります。ウェットタイプは進行が速く、診断後2週間〜1ヶ月程度で亡くなることもあります。
ードライタイプー
ドライタイプは、いろいろな臓器に肉芽腫を作るのが特徴です。肝臓に肉芽腫が作られると、肝機能が低下します。また、ドライタイプは、腎臓に肉芽腫を作ったり、糸球体腎炎を起こしたりすることで、腎機能の低下や腎腫大を引き起こします。
眼にぶどう膜炎を引き起こすことがあり、虹彩の色を変化させることがあるので、眼の色が変わった時には注意が必要です。脳に炎症を起こし、神経症状を生じさせることもあります。
出典 猫との暮らし大百科より一部抜粋
実は、うちの猫の中で、去年9月にFIPを発症した子が居るのです。
名前をはやてくんと言います。保護っ子ではなく『うちの子』です。
発症当初は悪性リンパ腫もしくは腺がんの転移を疑われ、FIPの可能性は低いと言われていました。
発症が9月、そこから1ヶ月ちょっとあらゆる検査をしました。
血液検査・エコー・CT・開腹での生検・・・。
この子は食道狭窄があるので内視鏡検査のカテーテルが通らず、開腹まですることになりました。
最後の最後までFIPと認めてもらえず、どんどん悪くなるばかりで、生検結果がでるのを待たずに、FIPの治療を始めました。
これが正解でした。
11月5日、日本未承認薬での治療開始。
生検結果が出たのはその翌日でした。病院の先生からのお電話で「FIPです」と。
そこから84日間の投薬が始まりました。
すぐに効果が出、みるみる元気になっていきました。
投薬2週間後の検査でもSAA(炎症反応)は3桁から正常範囲内の数値に下がっていました。
投薬84日終わったのが、今年1月27日。
その後、経過観察期間となりました。
その時に、はやてくんと同じ空間に住まわせる猫たちを猫腸コロナウィルス陰性にする必要があったので、ペッパーちゃん含む数匹を、やはり同じくFIP日本未承認薬を5日間投薬後、PCR検査をしました。
結果は、そのお薬がよく効いたのか全員陰性でした。
陰性ということは、腸コロナウィルスが居ないので、突然変異であるFIPになるはずもありません。
ところが・・・です・・・
【FIP発症からの経緯】
5月にはいってからペッパーちゃんの様子がおかしくなりました。
ほとんどここから動きません▼
じっとしていることが多くなり、6日の日には呼吸状態も悪くなり・・・。
ー通院記録 5月6日ー
はやてくんがかかっているA病院に連れていきました。
病院ではいつもはおとなしい子が暴れて失禁もしてしまいました・・・。急きょ洗濯ネットに入れました。
先生が診るなり、呼吸が苦しそうなので酸素を吸わせましょうと。
その後、血液検査とレントゲン。
血液検査では、白血球・総蛋白・SAA(炎症反応)・ビリルビン(黄疸)、明らかに異常。
レントゲンでは肺が真っ白になっていて、胸水が溜まってるのがわかりました。
息ができないのでエコーを見ながら胸水を抜きました。
150ml・・・まだありますが、途中で暴れたのでそれ以上は抜けなかったのだとか・・・。
抜いた胸水を見ると黄色く粘り気がある液体。
これはFIPの特徴です。
抜いた胸水のPCR、FCoV抗体価、蛋白分画を検査機関へ外注検査に出しました。
ー通院記録 5月7日ー
この日のA病院は担当医の先生がお休みだったのと、前日より呼吸状態が良かったので、代診の先生の判断により、胸水は抜きませんでした。
熱が40度あったので、解熱剤と抗生剤2本・ビタミン剤の注射、点滴。
その病院からはいったん帰ってきました。
が、夕方くらいになり、呼吸がまた苦しそうになりました。
この日は土曜日だったため、さきほど行ったA病院は休診・・・。
それならと、ペッパーちゃんがもともと診てもらってたM病院が土曜午後も診察があるので、急遽診てもらいに行ってきました。
エコーを見たらやはり胸水がずいぶん溜まってたので抜いてもらいました。
そのとき抜いた胸水の量115ml。
抜くと楽になったのか、それまで声も出なかったのに、にゃ~!と鳴くようになりました。
ー通院記録 5月8日ー
この日も40度の高熱。
気休めでしかないかなと思われる点滴と注射3本・・・。
夜には、日本未承認薬のFIP治療薬を経口投与開始。
※日本未承認のFIP治療薬とは、FIPを治療してくれる病院にて処方される。
84日間毎日の投薬が必要で、同じ時間に投与しなくてはならない。
経口薬と注射薬がある。
ー通院記録 5月10日ー
外注検査に出していた検査結果が返ってきてました。
FCoV抗体価や蛋白分画の結果はいまひとつ決め手にはなりませんでしたが、胸水のPCRでコロナ陽性となっているので、ほぼFIPで間違いないようです。
検査結果は想定内だったので、そう驚きませんでした。
はやてくんのときのこと考えたら、早くに結果がわかってよかったとも思えました。
この日の血液検査結果ではSAA(炎症反応)が三桁から二桁に下がってました。
胸水も溜まってなかったですし。
外注検査でFIPということが立証されたので、引き続き日本未承認薬を続けることになりました。
ー通院記録 5月20日ー
すっかり元気を取り戻したペッパーちゃん、この日の通院では血液検査とエコーのみでした。
血液検査で、白血球がぐんと下がってましたが、これはFIP治療薬のせいで、一時的に下がることがあるんだそうです。
そして、一番気になるSAAはなんと正常値に!
前回10日の検査では81だったのが3.75以下。
エコー検査でも胸水・腹水・リンパの腫れもなし。
治療に踏み切ってよかったと思いました。
ー通院記録 6月17日ー
(FIP日本未承認薬投薬41日目)
この日も血液検査とエコー検査を実施。
血液検査異常なし!エコーも異常なし!
普段の様子も元気で、快食快便、睡眠もばっちりなペッパーちゃんです。
【FIP治療薬とは】
FIP猫伝染性腹膜炎は発症するとほぼ100%死に至る恐ろしい病気です。
にも関わらず日本には有効な治療薬がありません。
繰り返しの説明になりますが、今、日本で使われている治療薬はすべて日本未承認のお薬です。
ペッパーちゃんが治療に使っているものは、やはり未承認のお薬でCFNというものです。
経口薬で、84日間毎日定時に飲ませる必要があります。
お薬の量は体重によって増減し、患猫が治療によって元気になれば体重も増えてくるので、量が増えればその分高額になっていきます。
【FIP確定診断までの医療費・定期検査代・FIP治療薬代】
FIP診断書▼
ーFIP検査・対症療法ー
5月6日 50,990円
5月7日 5,450円・2,200円
5月8日 6,660円
5月10日 12,520円
5月20日 8,610円
6月17日 11,500円
合計 97,930円(7月3日現在)
ーFIP日本未承認薬代ー
FIP治療薬1錠4,500円です。
内訳
- 初日 4,500円✕3錠=13,500円
- 2日目〜(11日間) 4,500円✕1.5錠✕11日=74,250円
- 13日目〜(25日間) 4,500円✕1.75錠✕25日=196,875円
- 38日目〜(47日間) 4,500円✕2錠✕47日=423,000円
※最後まで体重が4㎏超えないと仮定しての計算です。
予想する治療薬総額、707,625円…
検査代と治療薬代で確実に80万は超えてきます。
今現在支払済みのお薬代です。▼
去年も医療費はすごいことになっていました・・・。
僧帽弁閉鎖不全症の子の心臓病手術(手術翌日死亡)、慢性腎不全の子、糖尿病・圧迫排尿の必要な子、先天性の消化器・泌尿器疾患を抱えた子、IBD疑いの子、難治性歯肉口内炎の子の2回の手術。
FIPを発症したはやてくんは160万ほどかかりましたが、そのうち100万をクラファンでのみなさまのご支援のおかげで助けていただきました。
保護活動の規模を縮小しているとはいえ、今居る子たちのごはん代・猫砂代・ペットシート代・医療費等、毎月たくさんの経費がかかります。
時々ご支援いただいたりしていますが、基本自費で賄っていますので、はやてくんに続いての今回のFIP治療は正直苦しいです・・・。
ご支援金をいただくというのは不本意ではあるのですが、小さな命を守るためにはご支援を募るしかなく、プロジェクトを通して呼びかけさせていただきました。
【リターンについて】
正直、リターンを用意する資金がありません。
オリジナルグッズを作ったり、手作りのお品を作ったりする時間・手間もありません。
応援してくださる方々へは、感謝の気持ちを届けるしか術がなく、余裕があればそれは犬猫を保護することに使いたいです。
申し訳ありません。決して軽く見てるわけではありませんが、本来の『難病で高額医療費がかかる子たちへの支援』を鑑みるとやはりそうさせていただくしかないような気がします。
ご理解いただけたら幸いです。
リターン
¥2,000
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¥5,000
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¥10,000
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¥20,000
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¥30,000
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¥50,000
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¥100,000
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